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女性の健康づくり① 知っておきたい「子宮内膜症」最新事情

2020年03月28日

~産科疾患や脳循環器科疾患との深い関連もあるので、できるだけ早く治療の開始を

子宮内膜症とは?

子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜の組織が、月経時に卵管を逆流して腹腔内の卵巣や腹部臓器に生着し、月経と同周期で増殖、出血を繰り返す慢性炎症性疾患のことで、女性の約10%~15%に子宮内膜症があると考えられています。診断のピークは30代前半ですが、進行は10代から始まっていると言われています。

主症状はさまざまな部位の疼痛で、88%に見られる月経痛や、月経時以外でも下腹部痛や腰痛、性交痛、俳便通などが認められます。卵管、卵巣周囲の癒着がひどいと卵管の狭窄(きょうさく)や閉塞(へいそく)が生じるため、半数は不妊症で悩んでいます。

鎮痛剤が必要なほど月経痛があれば、内膜症と診断してまず間違えありません。補助診断として、エコー検査で子宮内膜症性嚢種(チョコレート嚢腫)や子宮腺筋症の有無を、採血で腫瘍マーカーの一つ「CA125」を調べます。

治療について

大きな卵巣嚢腫は腹腔鏡手術で摘出しますが、一般的には排卵を抑制してエストロゲン産生を抑える低用量ピル(LEP)を用います。LEPは副作用が少なく長期にわたり内服可能ですが、中断すると病変が再燃することが近年判明したため、妊娠を希望する日まで長期期間の継続投与が望ましいと考えれれています。

女性ホルモンが深くかかわる子宮内膜症は、月経のたびに病気が進行します。以前は「内膜症は妊娠や閉経すれば治る」と言われていましたが、最近はそうでもないことが分かってきました。

子宮内膜症は産科疾患(早産、低出生体重児、帝王切開率など)、脳循環器科疾患(脳梗塞、心筋梗塞、狭心症など)との関連性も指摘されています。月経痛はたとえ軽くても我慢せず、積極的に治療を開始してこれらの疾患の発症を予防することが大切です。

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