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Sunday 「教えて!Dr.相談室 掲載記事②case 子宮頸がん」

2018年09月13日

【case】子宮頚がん

大切な「子宮頸がん検診」

Q.「子宮頸がん」について教えてください。

子宮下部の管状の部分を「子宮頸部」と呼び、その部位に生じるがんが「子宮頸がん」です。子宮がんにうち約7割程度を占め、最近では若年女性が罹患するがんの中で1位となった病気です。通常、早期の自覚症状はほとんどありませんが、進行すると月経以外の出血(不正出血)、性行為の際の出血、異常なおりもの、下腹部の痛みなどが現れてきます。

Q.「子宮頸がん検診」とはどんなものでしょうか?

検診には、子宮頸部をヘラやブラシで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞を見つける「擦過細胞診」という方法を用います。自覚症状がなくても、20歳を過ぎたら2年に1回に定期的な検診を受けることが勧められていますが、日本での受診率は40%と、欧米諸国と比較して著しく低いことが課題です。なお「過去に異常を指摘された」「子宮頸がんの治療を受けた」ことがあるという方は1年に2~4回の検診を受けることが推奨されています。

Q.子宮頸がんの「治療」について教えてください。

がんが進行すれば子宮を摘出(子宮全摘出)しますが、ごく初期ならば「レザー治療」や「円錐切除」などで子宮を残すことが可能です。たとえ、がんが子宮頸部の組織へ入り込んで入り場合でも、軽度で早期の状態(表面だけにがんが存在する上皮内癌の状態)で治療すれば、完治します。円錐切除ではその後の妊娠が可能ですが、早産の危険性が高くなりますので、やはり定期的な検診によって早期発見・早期治療することが重要です。

Q.子宮頸がんの「原因」とは何でしょうか?

発症には「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染が必須であることがわかってきましたが、感染しても90%の人は自分の免疫でウイルスを排除できます。しかし排除できなかった場合、異形細胞が増殖し、子宮頸がんに進行すると言われています。子宮頸がんは"予防できるがん"の一つですが、定期的な検診だけでは予防できません。HPVの感染自体を予防し、がんを発生させないようにするのが「HPVワクチン」です。現在、使用可能なHPVワクチンでは、子宮頸がんの約6~7割を予防できると考えられていますが、様々な問題により接種率は残念ながら1%にも届いていません。HPVワクチンの接種率が上げることを切に願いたいものです。

(2018年6月 掲載)

教えてドクター(子宮頸がん).pdf

子宮がん検査のイラスト

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