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Sunday 「教えて!Dr.相談室 掲載記事①case 妊娠 」

2018年08月13日

お家に、ポスティングされるフリーペーパー「Sunday」をご存知ですか?院長の記事が掲載されていますので、紹介します

【case】妊娠

産婦人科医に聞く「妊娠中」の「葉酸」の重要性

Q「葉酸」の様々な妊娠関連疾患のおける予防効果とは?

 胎児の発育には様々な栄養素が必要です。従来、日本ではバランスの取れた食事を摂れば十分であると言われてきました。しかし、妊婦のビタミン、ミネラルの摂取量に関する調査研究によれば、近年は全般的に栄養素が不足していることが明らかになり、妊娠中の母体の極端な痩せと肥満は自閉症などの発達障害と関連していることも報告されています。なかでも、葉酸、ビタミンD、タンパク質の不足は発達障害の危険因子とも考えられており、マルチビタミンなどのサプリメントにより、積極的に栄養素を補うことが強く勧められています。

 当院でも開業以来、口唇口蓋裂の発症予防を目的としてサプリメントによる葉酸摂取を勧めてきました。最近の研究によれば、葉酸不足は口唇口蓋裂や二分脊椎など神経管閉鎖障害だけでなく、妊娠初期の先天異常、流産、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症とも関連しているようです。葉酸の効果はすぐには出ませんので、神経管閉鎖障害を予防するためには神経管が形成される妊娠2週から、妊娠6週までの間に葉酸の濃度を十分に高めないといけません。従って、妊娠を計画している女性に対しては、妊娠1ヶ月以上前からの内服を勧めています。

Q「葉酸」と「貧血」の関係性って?

 妊娠中の貧血は体重増加に伴う「鉄欠乏性貧血」が多いのですが、最近は鉄不足でけではなく、葉酸やビタミンBが不足した「大球性高色素性貧血」も見かけることが多くなりました。初めての分娩では子宮復古が弱く、分娩時の出血量が多いので、貧血の治療はとても重要です。加えて、大球性高色素性貧血では、鉄欠乏症と比較して貧血の改善に時間を要するため、早めに治療を開始しなければばりません。これからの季節、疲れやすい、だるいといった症状は夏バテと勘違いすることも多いですが、実はこれらの症状は貧血が原因かもしれません。

(2018年4月 掲載)

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