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Dr.村尾:妊婦のシートベルト着用、私の「アナザーストーリー」

2018年07月03日

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毎日新聞社に「Anetis」という季刊フリーペーパーがあるのをご存知ですか?

昨年秋、日本自動車連盟(JAF)さんから、妊婦さんのシートベルト着用に関して「Anetis」に啓蒙広告を出したいので協力して欲しい、との依頼がありまして、早速、私のコメントを交えた記事を拵えて掲載してもらいました。

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ではなぜJAFは私に記事を依頼したのでしょう?それには、こんな経緯があったのです。

以前、妊婦のシートベルトは道路交通法施行令という法律により、着用義務の対象外となっていました。しかし1998年に私が妊婦の交通外傷に関する学術論文でこれに反証したのが始まりです。この論文に着目したモータージャーナリストの清水和夫氏・加藤久美子氏の働き掛けで、「妊婦のシートベルト着用を推進する会」というNPOを2000年に立ち上げました。この会ではいろんなキャンペーンを行いました。日本記者クラブでの記者会見を皮切りに、A社を皮切りに主要全国紙の特集記事掲載、T自動車本社でのシンポジウム開催、各種自動車雑誌への掲載、テレビ出演等々。そうした中でJAFの月刊誌「JAF Mate」から取材を受け、「事故ファイル」のコーナーへ掲載されたのを契機にJAFの広報関係者と繋がりができました。

  その後「推進する会」の活動が、日本産婦人科医会の会報に取り上げられる等して産婦人科学会首脳陣の賛同が広がり、2008年「産婦人科診療ガイドライン」で着用推奨が掲載された事がマスコミに報道されて、広く知られるようになりました。 このニュースに接した、 公明党の重鎮代議士にして高校の先輩でもある 高木美智代氏が、直ちに政治課題として取り上げてくれ、国会議員会館でのレクチャーをお願いされました。レクチャーの二か月後には国会総務委員会の場に於いて、政府側答弁を行った警察庁長官が、妊婦のシートベルトに関する道路交通法施行令の運用変更(着用免除から着用推進へ)を明言しました。半年後には警察庁より全国の警察署・運転免許試験場・自動車教習所・タクシー協会・レンタカー協会等の各種団体に、同事項が通達・周知されました。全国の産婦人科医療機関にも産婦人科医会作成のポスターが配布され、全国自治体の母子手帳にもシートベルト装着方法のイラストが掲載されるようになりました。

こうして「妊婦のシートベルト着用を推進する会」は目標を達成し、めでたく解散する事になったのでした。なお妊娠中のシートベルト装着方法は、ポスターにありますように、お腹の膨らみを避けて装着するのがポイントです。不明の点は私の外来を受診の際にお尋ねください。

妊婦シートベルトの 公式ポスター.jpg

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